サワモリこと森豪士くんのこと
「好青年」という言葉がピッタリくる森君は、日本人を母に、オーストラリア人を父に持つ3人姉弟の末っ子で長男坊。名前にも「豪州と武士の魂を持つ男」という思いが込められているそうです。
半分(以上)言いがかりやひがみや思い込みになりますが(^^; イケメンな男性はモテるのをいいことに、お高く止まっていることが多々あるような気がしてまして。でも、森君の場合は、こんなにイケちゃってるのに、全くそういうところがなく(^^)驚くほど自然体で清々しい男性です。
ファッション誌などのモデルとして、被写体になっている彼は、ビシッとクールにキメてる感じですが、普段は、ホントに気さくで心優しい日豪男子なのであります。
ヒュー・グラントに似てるなぁ、と思ってご本人に話したら「たまに言われます」と、ヒューっぽい感じで返されました。ルックスだけでなく、どこかトボケた雰囲気が似ている気がしてます。
愛すべき森君の今後の活躍に期待して下さい!
深津かなめこと竹島由夏さんのこと
一時は女優を引退したという話を風の噂で聞いて、残念というか、何だか悔しい思いをしたことがあります。竹島さんは『仮面ライダークウガ』という作品で、オダギリジョー演じる主人公に、ある決意をさせる重要な役柄を演じていました。
演じることに対して純粋に喜びを感じ始めていた彼女は、当時中学2年生の14才。彼女が演じるという仕事を続けていったら、将来どんな役者さんになるのか、楽しみにしていただけに、なぜ女優を辞めてしまったのか、納得出来ない感じの自分がいたのです。
ところが、4年程前に、脚本家の荒川さんから「竹島さんが大学の劇団でお芝居をやってるみたいだから一緒に行きませんか?」と誘われました。「帰ってきたんだな!」と思い、是が非でも、ということで芝居小屋に足を運ばせてもらいました。そこには生き生きと、そして堂々と役を演じている竹島さんがいました。
「幼かった由夏ちゃんが立派になって」みたいな感想は不思議と持ちませんでした。むしろ、想像通りに成長していた彼女がそこにいた気がしました。そう思ったのは、元々彼女がしっかりしていたからなのかも知れません。
ひたむきに生きる彼女とは、その後、本作のオーディションで再び出会うことになりました。役者としての人生を本格的にスタートさせていたのです。
このお話の続きはまた後日に。
ブチンコのパートナー、タマッコの秘密
同じ埴輪(はにわ)のオンバケでありながら、ブチンコと共に上京はせず、ブジンサマの側で暮らしているタマッコ。
男の子のブチンコに対して、タマッコは女の子という設定ですが、彼らは2人で1人と申しますか、凸と凹といった関係です。
このタマッコの声をアテられているのは、カザハナの声も担当されている俳協のささきのぞみさん。ブチンコの声の皆川さんがナレーションと2役をこなされているように、ささきさんにも2つの顔を演じ分けて頂いています。
タマッコは、例えが古くて恐縮ですが、『ムーミン』のガールフレンドのノンノンのような、おっとり系、天然系というイメージでキャタクターを作って頂いてます。
「はわ~」
歌と音楽で綴る物語
「生きること」を歌や音楽と重ねて描いている本作では、キャストの方々にしばしば、歌うこと、演奏することを引き受けてもらっています。
第2話のタイヘイのギターや0℃メンバーの演奏に続き、今回はイケチヨが歌とウクレレを、トモスケがギターを、タイヘイが歌を披露してくれます。
中でもイケチヨ役の長澤さんは猛練習を経て、ウクレレ演奏に初挑戦!
ところが、撮影当日、ウクレレの調律がズレていたことから、後日のアフレコで、改めて長澤さんには歌を、そして、ウクレレはプロの演奏家の海田明裕さんにそれぞれ、お願いすることになりました。
長澤さんの練習の成果をダイレクトに、皆さんにお届け出来なかったのは心苦しく思うのですが、イケチヨ姐さんらしい、押し引きを心得たシーンを堪能して頂けたのではないでしょうか。
清水厚監督のこと
アングルやフレーミング、光と影のコントロール、キャストの演技の「間」のとり方、そしてロケ地など…見る人が見ると、かつて『ウルトラマン』や『シルバー仮面』を演出した故・実相寺昭雄監督が息を吹き返したんじゃないかと思えるような、不思議な感覚に見舞われる回でした。
元々、清水監督は実相寺監督の弟子筋に当たる方で、実相寺監督主宰の制作会社「コダイ」のメンバーです。
ご本人は「実相寺さんとは趣味も似ていて、仕事よりも一緒に遊んでたことの方が多かった」と語られますが、似た者同士の上に仕事以外での付き合いまであったせいか、師匠の演出術とは芯の部分からつながってるような気がしました。
真似ようと思っても真似出来ないことってありますから…清水監督の場合は、師匠の本質に対する尊敬や愛情があるからこそ、自他ともに認める「実相寺タッチ」になるんだなぁと。文字通り“正統な後継者”のお手本、という気がします。
「大人のためのファンタジーという事だったので全体に幻想的にしようと思って、オンバケたちが集う場所である“だいちゃん”も普通に撮らず、照明をいじらせて貰いました。イケチヨは、金魚のオンバケということだったので、金魚鉢を小道具として使って、日常の人間とはどこか違った存在感を出してみたつもりです」
確かに、独特なムードが出てて良かったですよね! 次回の清水タッチにもご期待下さい!